turbulence.

叫び通すだけさ できるだけ潔く

わたしたちは頑張ったよ-おぷなな備忘録

2022年1月22日-23日から、2週間が経ちました。
わたしは元気です。キャスト・スタッフも元気そう(増田俊樹はむっちゃ食うじゃん 笑)。あなたは元気ですか?

ようやく実感を込めて言えます。IDOLiSH7 LIVE BEYOND "Op.7"」、なんとか終わって良かった~~~~!!!

前提として。わたしは健康体20代完全テレワーク都内ほぼ一人暮らしという、新型コロナウイルスによる影響をあまり受けていない立場です。
なので、比較的気楽な状況ではあるものの、それでも不安でしんどいこともあったよみたいな話にこれからなります。
もっと大変な方もいる状況で何をどう書くべきか迷ったのですが、あまり取り繕ってもしょうがないので今わたしの感じたことを残しておこうと思います。


今年、7周年を迎えるアイドリッシュセブン。念願のグループ初となる単独ライブの告知がされて、会場がコンテンツ史上最大キャパであるさいたまスーパーアリーナであることが公開されて。その頃はまだ普通に楽しみにしていた気がするけど…。本当に、本当にライブ直前のたった1ヶ月くらいの間に、どんどんどんどん状況が悪くなって。特にライブ前の数週間、もう期待と不安で気が狂いそうでした。

他アーティストの公演や舞台がバタバタと中止になっていく中、たまに歯医者のために渋谷とか、アニメイトのために新宿に行くと、街はいつもと変わらない人だかりで。それに正常性バイアスを感じて安心して。でも家に帰るとTwitterには声優さんの陽性や濃厚接触者認定報告が流れてきて。トレンドのアイドリッシュセブン関連ワードを見るたびに悪い知らせじゃないかって心配で(Twitter見るのをやめれば良いのに…笑)。

ライブの当日だってそう。目的地に近づくにつれてマネージャーが増えていく高揚感に懐かしさを覚えながら、静謐な会場を愛おしく思いながら。もしかすると中止になるかもしれないって、ずっとたまらない気持ちでした。

だから、1曲目『DiSCOVER THE FUTURE』で泣いたのは、なによりも「安堵」の感情からです。
期待感を煽る聞き馴染みのあるイントロをバックに、笑っちゃうくらいのスモークの中から、見覚えのある衣装をまとって出てくる7人の神々しさといったら!

で、天才だったのは2曲目が過去のライブで披露済みの既存曲だったこと!このまま安堵に支配されたままライブが進むのかと思ったら、予想外の選曲ですぐ「あの頃」の感情に戻れました。というか、以降泣く暇がないくらい、全体的に演出が最高だった。1日目、ライブが終わって何よりも先に紡ちゃん(ここでは演出家の概念を指す)を称えたものね。

1日目が『Perfection Gimmick』、2日目が『RESTART POiNTER』だったのも、思い切った采配で「7年目のIDOLiSH7だ~!」って感じました。『リスポ』無しでも満足できるセットリストになるんだ!という衝撃。1日目に無かったことナチュラルに気がつかなかった…笑

新曲『Boys & Girls』からの既存曲メドレーも良かった!今回久しぶりのライブでやることが多いから、できない曲もあるだろうな~って期待値を下げていたところがあったのですが、メドレーという手があったか…!と、感心しました。

『NATSU☆しようぜ!』の取り扱いがフラットだったのも好き。賢章せんせいが「全然聞き覚えなくて!」って言っていたのが最高。

2日目で『PARTY TIME TOGETHER』をWinter remixで聞けたのも、イベントで実装されたときに「もしかしてライブでやってくれるかも?」って思っていたので嬉しかった!

『ハツコイリズム』はビルのてっぺんで歌う光の演出がエモーショナルだったし、『THE POLiCY』のLEDもすごい!なにあれ!?アイドリッシュセブンってこんなこともできたの!?!?

今回、ライブ会場にいながら「配信やライブビューイングの人も楽しませるぞ!」という気概を感じられたのがむちゃくちゃ心強くて。特にこの2曲は「ライブビューイングだともっと綺麗に見られているのだろうな、羨ましい!」って思っちゃった。もう1回映画館でやってくれないかな!?(会場は会場でトロッコが目の前に来たり映像に残らない姿が見られたりして良いけどね。)

キービジュアル衣装も良かった~!南せんせいは天才!!
『THE POLiCY』のイントロで、(これはあえてこういう言い方をしますが)種村有菜の描いた7人のイラストが並んで、それにぴったりと重なった7人の中の人がパッと現れるところ、アーカイブで何回も何回も見直した。わたしはこういう瞬間を体験するために、アイドリッシュセブンのオタクをやっている。

『NAGISA Night Temperature』はサビの振り付けがむちゃくちゃかわいかった!赤沼せんせいは天才!!
7者7様でダンスに個性があったのも好き。わたしはライブで最推しばかり見てしまうタイプなのですが、環くんのダンスは華やかでダイナミックでキラキラしていて大好き。
あと、2番前のイントロかな?で上手と下手の立ち位置が入れ替わるところ、MEZZO”がハイタッチ的な動きをしていてかわいかった。

からの、ユニット曲パート!今回のセトリ、アルバムを踏襲しつつ新曲と初披露のユニット曲と定番曲がスムーズに繋ぎ合わされていたのが素晴らしかったな(ちょっとメドレーはぎこちなかったかな?と思ったけど。)。

わたし、MEZZO”のオタクの前に環くんのオタクだと自覚しているのですが、『未来絵』でずっとオタクに向けて歌っていてくれていたのに「一緒に行こう!」で急にお互いの方に体を向けられてずっこけちゃったw逢坂壮五に敵わない…笑

『Forever Note』バチバチでかっこよかった~!環くんの「俺が歌って、そーちゃんの曲、最高の曲にしてやる」を全身で浴びることができたの、むちゃくちゃ極上な経験だった。環くんの下ハモが大好き。
あと、ステージの端と端で向き合いながら歌い合うMEZZO”を見て、『REUNION』で地球の裏側で背中合わせに『miss you…』を歌っていたことを思い出して歴史を感じた。いつかバチバチな『カレイドスコープ』を見られるのを楽しみにしている!

『解決ミステリー』『My Friend』は正直時間が足りなくてやってくれないと思っていたから嬉しかった!
『解ミス』は両日とも下手側の席だったので一織くんばかり見ていました。
「張り込んでから2日が経ち」でピースをしていたのと、「片手にコーヒー片手にパン」でコーヒーとパンを持ったジェスチャーをしていたのと、「満月の夜 切り裂くように吠えろ」がとんでもなかったです。

『マイフレ』は腰かけて3人で並んで歌うのがジャケ写を思い起こさせて良かった!
で、そこから『Everything is up to us』に繋がるのが意外だったけど自然で驚いたな。早くシンガロングしたいね。

『Sakura Message』はね、何度もいろんな場面で見ているけれど、毎回新しい印象を積み重ねさせてくれるのが、曲の経緯とも相まってとても良いなって思う。今回はピアノ七重奏(『SEPTETは七つの光』だ!)とアニメシーン再現!
ARの照明や階段や衣装やリアルに降り注ぐ桜の花びら、ピアノの生音。前後のピアノソロも含めて、また『Sakura Message』が大切な思い出になりました。

『Mr. AFFECTiON』も絶対ライブ映えする曲だと思っていたけど、MVのクオリティが高すぎるからどうなるかと思っていたら、期待以上!
曲自体のパワーがあるのはもちろんだけど、それでもずっと階段に腰かけているだけなのに、照明とプロジェクションマッピングとARで全然物足りなく感じさせないのが凄い!
ARは会場だと正面のモニターに要所で映し出されるだけでしたが、氷の城だけではなく無数のピンクドローンも再現されるなんて!
あと、陸くんの自分がモンスターという自覚の感じられるウインクが好きだった。
ただ、最後の「-without a cause-」で画面が7分割になるところ、せっかく中の人で再現していたのに配信に載っていなかったから、円盤には絶対入れて欲しい!

ラストスパート、『MEMORiS MELODiES』『Viva! Fantastic Life!!!!!!!』が日替わりだったのもびっくりした!まさか『メモメロ』が日替わりになるなんて!ディスタンスを保った肩組みが切なかった…。
『ビバファン』は最悪ないんじゃないかと思っていたからやってくれて本当に良かった~!生きとし生ける者全て好きだもんねこんなん。

『ナナツイロREALiSE』は、なんといってもカメラワーク!Aメロで一人一人がカメラに抜かれながら花道を渡るのも、ナギくんがソロパートを歌い終わってセンステで6人に迎えられるのも、「気付けば一緒に立ってる 泣けてきそうだろ?」で一緒に立っている会場のペンライトを映してくれるのも最高~!
配信に載っていなかったところとしては、Aメロ花道へ向かうところのソロカメラが終わって環くんの方へ駆けていく壮五くんがかわいかったのと、2番Aメロの大和さんパートで環くんにわちゃわちゃしに行く陸くんとそれを微笑まし気に見守る壮五くんが良かったです。
『ナナツイロ』もスルメ曲だな~って思います。ライブで聞くたびに好きになる。

そして、本編最後は『WiSH VOYAGE』!アルバム『Opus』では1曲目だったこの曲がラストを飾るのが、IDOLiSH7とわたしたちの新たな旅立ちを想起させてとてもワクワクしました。

声の出せない状況で、アンコールを求めていることを最大限伝えたくて、ずっと立ちっぱなしで手を叩いていると、出てきてくれて1曲目は『Everyday Yeah!』
1日目MEZZO”が歌うところでトロッコが目の前に止まってくれてむちゃくちゃ嬉しかった!「最速先行なのにスタンド席か…」ってガッカリしたあの時間マジで無駄だった。曖昧知識で推測してキレるの良くない。反省。

新曲の『WONDER LiGHT』はまさかのAyaseさん作曲!YOASOBI!い、今どきだ~!
真崎エリカさんの今の状況を映したような歌詞も気になるし、神風動画のMVも楽しみ!そういえば『THE POLiCY』のMVはいつですか?

そういえば、賢章せんせいから最後の最後に「アニメ3期を乗り越えていきましょう!」って励まされたのむっちゃウケちゃった。この状況下で、最後に心配されるのそこなんだ!?っていう…笑
3部配信当時、仕事がむちゃくちゃ辛かったのだけど、通勤中にストーリーを読みながら「アイドリッシュセブンよりしんどいことこの世界にない…!」って人生を乗り越えていたことを思い出した。変なジャンルだなアイドリッシュセブン!!!!!!!

ライブの締めくくりがデビュー曲の『MONSTER GENERATiON』だったのも感動した!
モニターに映る9人の客席と、さいたまスーパーアリーナの無数のペンライトの対比が圧倒的で。IDOLiSH7が大きくなったことを実感できて、今まで応援してきて本当に良かったな、って思った!この時、わたしは『i7』についてきたプレートライトを振っていました。まだライブなんて決まっていない頃に届いた、願いの詰まったライブグッズ。IDOLiSH7初の単独ライブに連れてきてあげられて本当に良かった。



ライブ2日目が終わって規制退場を待ちながら、まず初めに思ったことは「わたしたちは頑張ったよ」でした。

約2年ぶりのライブ、およそ3時間のセットリストを2日間。新曲もダンスもARなどの見えない演出や新しい試みもあったのに、コロナ禍で人数の多いリハを避けた結果、7人が実際に集まれたのは当日が最初だったそうです。
自分のエリアが呼ばれるのを静かに待つ客席、出口でアルコール消毒液を持って待ち構えるスタッフ。2日間のライブが無事に開催されるように、これから先に何も起きないことを祈るように、あの日を迎えたわたしたちは間違いなく頑張っていました。

でもそれはたぶん、幸福とはちょっと違う感情で。わたしは2日間現地に参加しましたが、「もしかしたら楽しかったのかも」ってじわじわと実感がわいてきたのは、繰り返しアーカイブ映像を見ている時でした。それだけ気を張っていたのだと思います。

過去2回のアイナナライブの時みたいに、別れ際に友だちと健闘をたたえ合うマネージャーを見たりとか、顔を上げて広告を眺めたりとか、熱に浮かされたまま1週間ずっとTwitterでライブの話をしたりとか、そういう多幸感を味わえなかったのが寂しい。

どうか今後控えている7周年記念イベントや、おそらく予定されている他のグループの単独の時には、世界がもうちょっとましになっていますように。

それまで、頑張って健康に生きるぞ!たぶん乗り越えてまた会えるよ。わたしにはアイドリッシュセブンがついている。