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叫び通すだけさ できるだけ潔く

ゴールデンボンバー 全国ツアー「楽器を弾いたらサヨウナラ」の感想文

※書いている人は2012年頃からのうぱギャ。あくまで個人の解釈による感想です。
※もちろんネタバレ有りなので、見ていない人は7/31までアーカイブがあるので見てください。
http://pc.goldenbomber.jp/contents/438580


以前から、“ゴールデンボンバー”の主人公は喜矢武豊だと思っていました。
ゴールデンボンバーは「鬼龍院翔の憂鬱」で、
キャンさまは鬼龍院涼宮ハルヒ翔に巻き込まれるやれやれ系主人公。
(鬼龍院さんはハルヒと違って、自分のしていることに自覚的だけど)
ちなみに歌広場淳ちゃんの消失は、ミルダムとかで配信中です*1

だから、キャンさまがセンターで、鬼龍院さんが支配者みたいな構図の今回のポスターを見たときから、
「鬼龍院さんわたしと“ゴールデンボンバー”の解釈一緒じゃん!!!!」と、
むちゃくちゃ今回のツアーを楽しみにしていました。

2018年現代ビジネス鬼龍院さんインタビューの「おそ松さん」の話が好きで、ことあるごとに引っ張り出しているのですが、
gendai.ismedia.jp
なにが言いたいって、鬼龍院さんってたぶん、ゴールデンボンバーの関係性萌えに自覚的なんですよね*2
だから、特に「キラーチューンしかねえよ」以降の鬼龍院さんは、ファンが見たいゴールデンボンバー(の、想像を少し超えたところ)を見せてくれていて、
1年の延期期間を踏まえて満を持しての開催となった今回のツアーは、それがますます極まった内容だったな~と感じました。

ゴールデンボンバーのワンマンライブって、結局構成が全部一緒じゃないですか。
もちろんそれでも十二分に楽しいライブなのですが、正直「女々しくて」を序盤の変なタイミングでやって欲しい~と冗談みたいにライブ後友人と話すこともありましたし、自由度の低いMCがもどかしくなることもありました。

今回の「ライブ全編ストーリー仕立て」はその全てを逆手に取ったギミックで、
「エアーバンドの僕たちが楽器を生演奏したらどうなるか?」のコンセプト(昨日出たインタビューも良かったですね)はゴールデンボンバーの今までの歴史をフリにしており、
長くファンをやっていた人ほど、ワクワクする内容だったな~!と思いました!

そして、ストーリーは延期前からほぼ変わっていないようですが、それにしては今の状況とリンクするような内容になっていたので、運命的だな~と感じました。
キャンさまの楽器を弾きたい!という衝動は、ゴールデンボンバーのライブがしたい!という感情と重なるし。(「THE ガマン」からの全てを発散するような「暴れ曲」!さいこう!!)
エンディング動画で鬼龍院さんが言っていた「ショーマストゴーオン」は、2020年エンタメ界隈でとてもよく聞いた言葉ですよね。
で、「ショーマストゴーオン」の結果、自分以外のバンドメンバーを死なせてしまった鬼龍院さんが、キャンさまにギターの生演奏を許可する理由が、「ガマンできないくらいギターを弾きたがっていたから」ではなく、「首の毛*3がアースになって感電の心配がなく安心だから」なのが、また今のゴールデンボンバーっぽくて良いんですよ!!
不安を抱えたままの人にエンターテイメントは何処まで届くのだろうか」と考えた結果、ライブ延期の判断をした鬼龍院さん。
何回かの無観客配信ライブを経て、始まった有観客のライブツアーでは、
客数を減らすための1日2回公演、歓声の代替としてのピヨピヨグッズ(ツアー後半、客もゴールデンボールの音で困惑を表現できるようになっていたの笑った 訓練されている)、席に事前に用意してある金テープ、コロナ禍でのライブ観賞時の留意事項を丁寧にまとめた動画、MC中の換気など、ここまでしてくれるんだ!ってくらいの対策を行って安心を与えてから、ショーを楽しませてくれました。
つまり、キャンさまの首の毛=ゴールデンボンバー感染症対策です!こういう鬼龍院さんの哲学のブレなさが好き!

では、ライブの内容について細かく振り返っていきます。
まずはシンプルに、ライブの終わりでタイトルとポスターを回収するのが凄かった!全オタクが好きなやつ!
ポスターと同様にギターを両腕に抱えたキャンさまに「楽器を弾いたらサヨウナラ」のロゴが重なる演出!『「アイドリッシュセブン Second BEAT!」の最終回じゃん!!!!』って思ったよね!*4

ネタバレナイトで話していた、鬼龍院さんが一番やりたかったライブ中断の演出を、「女々しくて」でやってくれたのも嬉しかった~!
Youtubeの無料部分にもありますが、キャンさまが『(ファンの)みなさんも(「女々しくて」に)飽きているからたぶん』と言っていて、『ば、バレてる~!』となってしまった 笑

淳くんの自己紹介も良かった!
いつもキャンさまと研二さんはシュヴァルツの仕込みがあるから、淳くんの自己紹介さらっとしがちなのですが、今回は他の3人がいっぱい絡みに来てくれて楽しかった!
『ポケットから、じゅんです!』をこすり倒して来た中で、セミファイナルに「しゅんです(TTポーズ)」出してきたのもさすが淳くんだった;;すき;;
物販紹介もたぶんツアーをやっていく中で、だんだんと鬼龍院さん恐怖政治のストーリーに組み込まれて来たのも良かったよね!スライディング土下座がどんどん上手くなる淳くん。
ファイナルの物販紹介で『もしかして楽器弾きたいの…^^?』のくだりができていたのも上手かった。
あとちょっと話変わるのだけど、淳くんのピアスがえっちで良かったです。

で、横浜日替わり曲、解釈一致の方がファイナルに来ていたのも嬉しかった!
「さよなら冬美」も別に嫌いではないけれど、わたしが「ノーミュージック・ノーウエポン」大好きなのと、「さよなら、さよなら、さよなら」は鬼龍院さんのキラチュ以前マインドの最後の曲だと思っているから、このセトリに入っているとエモい
バクステの「咲いて咲いて切り裂いて」も『ベースソロ~弾いてない~~~!』ってできるから、ストーリーに合っているのでこっちを円盤にするのもわかる~~!って感じ!
「海山川川」Bメロで360°くる~っと一周するのもかわいかったけど!

とりあえずこんなところかな。また何か思い出したら書きます。

*1:概念の話をしています。

*2:もし泥船とかで全然違う話をしていたらこいつ浅いな~~~~って思ってください…笑

*3:キャンさまの首の宝毛が、ファンになじみのある話なのも良かった

*4:すべての道をアイナナに通じさせる芸人